~人生に絶望した発達障害者が、最期の場所を求め海外へ旅に出たお話~
現在ハイバンカン峠の頂。
暗くなってきた。雨、風、霧もある。
ダナンまで20kmちょっと。
行こう。
俺は坂を下り始めた。
坂下りは楽しい。
凄いスピードでかっ飛ばす。
かなり日も暮れてきたな~
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・
下っていると・・・
パァン!!!
タイヤが爆裂する音がした。
おい、、
マジか・・・
暗くなって、雨降って、大風吹いてて、霧出て、その上パンクかww
凄い日だな!!
パンクしたものは仕方ない。
嵐が凄まじいので、
俺はもう閉店して誰もいないカフェに入って修理することにした。
緊急事態だ。許せ。
もう今日はココにテント敷いて泊まるのもアリかもしれん。
雨漏りしてるのが気になるが・・・
俺はチャリの明かりを頼りに修理を始めた。
・・・・・・
暗すぎて手元が見えねぇ。
しょぼいチャリの明かりで作業は難しいな。
きっつい
俺が修理していると、誰かがカフェに入ってきた。
峠で商売をしていた兄ちゃんだった。
さっきぶり!
と手を挙げて挨拶すると、修理を手伝うみたいな素振りを見せた。
これは、、、素直に好意に甘えよう。
兄ちゃんにライトを持たせ、良い所を照らしてもらいながら修理した。
はぁはぁ・・・
タイヤを持ってもらったりしながら、なんとか修理は完了した。
兄ちゃんありがと。超助かった。
俺は握手して別れようとしたが、兄ちゃんはついてこいと言う。
ホテルまで案内してくれるみたいだ。
ホテルは安そうなところの目星をつけてあるので、別にいいんだが好意を無碍にするのもアレだな。
てことで、兄ちゃんのバイクについていくことにした。
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・・・・・・・
坂なのでバイクと同じくらいスピード出てるな~
物凄い勢いで坂を下り切り、ちょっと先にあるホテルに案内してくれた。
高すぎ。すまん却下だ。
俺は兄ちゃんに違うホテルにする旨を伝え、お礼を言って別れた。
ありがと~。
俺は5kmくらい先にある安宿になんとかたどり着き、ベッドに倒れこんだ。
疲れた・・
本日の走行距離:約102km
なんと100km越え
その上雨と風と霧とパンクで過酷な一日だった。
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