就労お勧め度、★評価の目安
★☆☆☆☆1 ほとんどの人に適性は無い。就労すると大変な目にあう。
★★☆☆☆2 多くの人に適性は無い。時々資質のある人がいる。
★★★☆☆3 適性があるかどうかは個人の資質による
★★★★☆4 普通に働くことができるひとが多い
★★★★★5 発達障害を強みにできる可能性がある
実際に働いた発達障害者の方がそのお仕事をどのように感じているのかアンケートを取ってみました。
実際の経験を基にして発達障害者に向いているかも書いていただきましたので参考になると思います。
これからやってみようかな~など考えてる人は是非読んでみてくださいね。
京都府の書店スタッフPさんの体験談と感想
業種/職種:接客販売/書店スタッフ
就労地域:京都府
就労区分:アルバイト
最終的な給与:時給900円
業務内容
書店勤務で、レジ業務・品出し・接客・返品作業・レイアウト・
客注や予約・発注作業・店内清掃・梱包作業・お客様への連絡他諸々
働いて良かったと思う点・やりがいがあった点
お金が貰えることが一番です。
それと、働いている=何かをしている、何かしらの役に立っていると少しは自己肯定が出来たことも一つです。
あとは、家族から働けと再三せっつかれていたので、アルバイトであっても、どうにか仕事に就けて家の中でのストレスが多少軽減されたのも良かったと思います。
働いているときに困った点、苦労した点
どうしても、他の健常者であるスタッフと同じように同じスピードで作業が出来なかったり、マニュアル通りの言動でお客様やスタッフとトラブルになることも多く、困らない、苦労しない日はありませんでした。
自分の特性を理解出来ておらず、いつも怒られてばかりでストレスから血尿になったりもしました。
発達障害者は「書店スタッフ」に適性があると思いますか?
適正はあまりあるとは言えないと思います。
まず、お客様を相手にしてお客様の要望等をスムーズに理解して対応出来るかと言われれば、私には無理でした。
アルバイトだったので、時給は全体でそれほど差はありません。
なのに、他のスタッフと同じだけ働けなければ、勿論スタッフ間での人間関係は悪くなりますし、当たりも強くなります。
それに気付かなければ楽かもしれませんが、気付いてしまえばストレスを抱えることになりますし、ストレスによって更に仕事の質は下がります。
精一杯頑張っていても、自分の精一杯が他人からはサボっているように見られがちなのも事実なので、接客業はオススメ出来ません。
人間関係はどうでしたか?
やはり、人間関係は悪かったです。
「全然仕事出来ないのに時給は同じなんだね」みたいなことを言われることもありましたし、何とか上手くやろうと努力している最中に焦れた他のスタッフに「私がやった方が早いから、退いて」と作業を取り上げられることもありました。
成長する努力をしていたつもりですが、周囲からは理解してもらえなかったのかもしれません。
辞める時はスムーズに辞めることができましたか? 就労継続中の場合は続けれている理由をお願いします。
恐らくですが、店長も他のスタッフも私が辞めると言い出すのを待っていたのだと思います。
辞めると言った時に、店長が明らかに嬉しそうな表情と声だったのを今でも覚えています。
発達障害者へのお勧め度を教えてください:「書店スタッフ」のお勧め度1:★☆☆☆☆
障害の特性を理解してもらえる場所でなければ、ただただ迷惑をかける人間として扱われかねません。
お客様相手の仕事になるので、私はこのような障害があって、などと説明などは出来ません。
お客様にとって店員は店員であって、どんな事情を抱えているかなど関係ありません。
それ故にトラブルは避けられないだろうと想像がつきますし、私はオススメしません。
神奈川県の書店店員Lさん(42歳女性)の体験談と感想
職種:書店スタッフ
障害の種類:ASD
就労区分:正社員
就労地域:神奈川県
最終的な給与:月給12万円
業務内容
新しい本、雑誌、漫画を棚にならべる。
レジ打ちと希望する人の本にカバーをかけてあげる。
棚にある書籍の背表紙にある番号を確認して、番号順にならべ、番号に抜けがあったらその抜けた番号の本を発注する。
売れなかった本を返品する作業。
店内の掃除。
働いて良かったと思う点・やりがいがあった点
本が好きなので、本に囲まれて過ごすのはしあわせでした。
知らない本に出会えるのもうれしかったですし、何より、本を買う時に社員割引が効くのが最高でした。
働いているときに困った点、苦労した点
本の種類が多すぎて覚えられませんでした。
雑誌には売れ行きが上がるようにならべるコツがあるのですが、それも覚えられませんでした。
あと、本にカバーをかける作業が、むずかしくてマスターできませんでした。
お客さんに話しかけられると固まってしまいました。
発達障害者は「書店店員」に適性があると思いますか? わからない場合はあなた自身に適性があったかどうかお答えください。
発達障害者は書店員には向いていません。
覚えることが多すぎて、しかも、メモを取って見返すヒマもありません。
本に囲まれて過ごすのは、本が好きな発達障害者にはしあわせなことですが、それ以外のメリットがありません。
細かい仕事が私は苦手なので、本にカバーをかける方法もマスターできませんでした。
あと、お客さんに話しかけられる率もとても高いので、人見知りの私にはとても苦痛でした。
いつまで経っても本の位置が覚えられず、いちいち先輩に聞きに行ったのも苦い思い出です。
人間関係はどうでしたか?
もともと、友だちができにくいので、人間関係になじめませんでした。
閉鎖的な職場で、社員同士もクールな関係のように見えました。
辞める時はスムーズに辞めることができましたか? 就労継続中の場合は続けれている理由をお願いします。
スムーズに辞めることはできませんでした。
無断欠勤をして、結果、クビになりました。
発達障害者へのお勧め度を教えてください:「書店店員」のお勧め度1:★☆☆☆☆
おすすめできません。
覚えることがいっぱいあるし、接客もしなければいけないからです。
*発達障害者の職業適性データを集めております。ぜひあなたの就労経験をお聞かせください。
貴方の経験が他の発達障害者の助けとなります。
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