製薬メーカーのMR(正社員)の発達障害者の就労経験談と感想|職業お勧め度は★2

職業お勧め度、★評価の目安

★☆☆☆☆1 ほぼ適性は無い。就労すると大変な目にあう。
★★☆☆☆2 多くの人に適性は無い。時々資質のある人がいる。
★★★☆☆3 適性がある人も無い人も多くいる。それは個人の資質や環境による。
★★★★☆4 普通に働くことができる人が多い
★★★★★5 発達障害を強みにできる可能性がある

実際に働いた発達障害者の方がそのお仕事をどのように感じているのかアンケートを取ってみました。

実際の経験を基にして発達障害者に向いているかも書いていただきましたので参考になると思います。

これからやってみようかな~など考えてる人は是非読んでみてくださいね。

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制約メーカーのMR Aさん(25歳女性)の体験談と感想

職種:MR (医療情報担当者)

障害の種類:ASD、LD(算数)、ADHD

就労区分:正社員

就労地域:ー

最終的な給与:月給25万円

業務内容

働いていた会社は割とシェアがあったので、自社製品を採用していただいている医療機関への定期訪問と情報提供がメイン業務でした。

あとは新規採用後やより処方を増やしてほしい時、要望があった時などに説明会の開催をしたりしていました。

ルート営業がメインでしたがもちろん新規獲得への営業も行い、商品のクレーム対応などもありました。

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働いて良かったと思う点・やりがいがあった点

基本的に一人で行動しスケジュールを自分で決めるので自由度が高いところが発達障害の自分に合っていました。

やはり営業的な側面もあるので製品を採用してくれた時には非常にやりがいを感じていました。
お客様と関係性を築いていく工程も楽しかったです。

働いているときに困った点、苦労した点

人と会う仕事ですが人の顔と名前を一致させるのにとても苦労しました。

当時は気づかなかったのですが発達障害由来の疲れやすさがあり、長時間の勤務に耐えられずよく体調を崩していました。

アポイントを飛ばしたり時間を間違えるなどのミスも起こしてしまい自己嫌悪に陥りました。

これは業種ではなく働いていた会社の社風なのですが典型的な古い日本企業の組織体制に苦労しました。

年功序列は一見良いように感じますが、やはり人間は評価されたいという欲求があるようでゴマすり、蹴落としといった空気が辛かったです。

飲み会が非常に大事なコミュニケーションとされており、飲み会でうまく立ち振る舞えないと評価されないので大変苦労しました。

発達障害者は「MR業務」に適性があると思いますか? わからない場合はあなた自身に適性があったかどうかお答えください。

長時間労働になるので体力の無い発達障害者には向いていないように感じます。

しかし完全に適性が無いと断言することは難しいです。
人と会うことに抵抗が無い、会話することに苦手意識の無いタイプの発達障害であれば適性はあると思います。

新規獲得には積極的に飛び込んでいくADHD的要素が必要ですし、ルート営業や説明会実施にはルーチンを好んだりじっくり考えることが得意なASD的要素が役に立つと思います。

いずれにせよ会話能力は必須なので自信が無い人はやめておいた方がいいです。

人間関係はどうでしたか?

古い日本企業の空気感になじむことが出来ず社内の人間関係には非常に苦労しました。

こつこつお客様のところに訪問して実績を積んでも上司は報告書類を読まずハンコを適当に押しているだけ。

自分アピールをしないと評価されません。積極的に飲み会に参加することが重要視されており、ゴマすりや蹴落としをする文化に耐えられませんでした。

辞める時はスムーズに辞めることができましたか? 就労継続中の場合は続けれている理由をお願いします。

次の勤務先を決めてから退職を申し出たのでスムーズに退職することが出来ました。
当時は東日本大震災の余波で業界全体に退職者が多かったため、その流れに上手く乗れたのもあると思います。

発達障害者へのお勧め度を教えてください:「製薬会社MR」のお勧め度2:★★☆☆☆

日系企業であればお勧めできません。

歴史のある会社が多いので、上司に合わせて残業したり、飲み会コミュニケーションを重要視する古い社風に適応できない人が多いのかなと思います。

外資系でしたら実力主義の会社が殆どかと思われますので、こつこつ仕事を頑張れば評価してくれるのではないでしょうか。
もしMRをやりたいのであれば厳しい世界ではありますが外資系企業を選んだ方が良いと思います。

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