ゲームのデバッグ作業員の発達障害者*ASDの就労経験談と感想|職業お勧め度は★3

技術系職業

就労お勧め度、★評価の目安

★☆☆☆☆1 ほとんどの人に適性は無い。就労すると大変な目にあう。
★★☆☆☆2 多くの人に適性は無い。時々資質のある人がいる。
★★★☆☆3 適性がある人も無い人もいる。それは個人の資質による。
★★★★☆4 普通に働くことができるひとが多い
★★★★★5 発達障害を強みにできる可能性がある

 

実際に働いた発達障害者の方がそのお仕事をどのように感じているのかアンケートを取ってみました。

実際の経験を基にして発達障害者に向いているかも書いていただきましたので参考になると思います。

これからやってみようかな~など考えてる人は是非読んでみてくださいね。

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大阪府のゲームのデバッグ作業者Aさん(29歳男性)の体験談と感想

職種:ゲーム会社のデバッグ作業

障害の種類:自閉症スペクトラム障害

就労区分:契約社員

就労地域:大阪府

最終的な給与:月給約18万円

業務内容

開発中のゲームの動作チェックをチェック項目リストに従って行います。

少し地位が上がってくると、勤怠管理業務やチェックを取りまとめる班長業務、外部委託会社との電話対応などの業務もありました。

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働いて良かったと思う点・やりがいがあった点

私は子供の頃からゲームが好きだったので、憧れの業界で働けたことは良かったと思いますし、開発中のまだ世に出ていないゲームをいち早く触れるというのも嬉しかったです。

また、ゲームが完成した後はスタッフロールに名前が載るので、それもやりがいに繋がりました。

働いているときに困った点、苦労した点

障害のせいなのか他人に興味がないのか人の名前を覚えるのが苦手でした。
同僚や後輩の名前を覚えていないのはまだ許容できるのですが、上司の名前を覚えていないというのは少し困りました。

また、私は自閉症スペクトラム障害で言葉の意味を文字通りにとってしまう傾向があったのですが、それをおちょくってくる先輩がいて、その方を今でも許すことはできません。

発達障害者は「ゲームのデバッグ作業」に適性があると思いますか? わからない場合はあなた自身に適性があったかどうかお答えください。

デバッグという業務内容自体には適性があると思います。
デバッグ作業のみであれば人相手ではなくゲームを相手にする仕事で、ゲームはプログラム通りの挙動をするので言葉の意味を文字通りに受け取ってしまうという発達障害の特性と相性が良いように思います。

また、発達障害の方ならではの考え方や癖はデバッグ作業にてバグを見つけることにきっと役に立つと思います。
ですが、会社に入ってしまうとデバッグ作業のみを行うということはほぼなく、他の雑務や電話対応など人相手の仕事もこなしていかなくてはならないので、対人関係が苦手な障害の特性を持っている方だと辛い仕事になってしまうのではないかと思います。

人間関係はどうでしたか?

人間関係は自身のせいではありませんが、職場の待遇のせいでダメでした。
職場の待遇が良くなく、私を気にかけて下さっていた優秀な先輩方は皆転職してしまい、最終的に私はどの先輩からも気に入られていない出世コースから外れたやつになっていました。

辞める時はスムーズに辞めることができましたか? 就労継続中の場合は続けれている理由をお願いします。

辞めるときはスムーズに辞めることができました。
よく人が抜ける会社だったのか手慣れてるように思いました。

発達障害者へのお勧め度を教えてください:「ゲームのデバッグ作業」のお勧め度3:★★★☆☆

一人で黙々とデバッグ業務のみをずっとやらせてもらえるような所であればおすすめできますが、それに付随する他の業務が発生したり、他者との関りが多いような所であればこの仕事はおすすめできません。

給与の相場も低いので、同じ時間を消費して働くのであれば他の仕事をした方が良いと思います。

 

*発達障害者の職業適性データを集めております。ぜひあなたの就労経験をお聞かせください。
貴方の経験が他の発達障害者の助けとなります。

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